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長坂秀佳 街と術

世の中に発売されているゲームはそれこそ星の数ほどあるが、プレイしてから何年も経った後にまたやりたくなるゲームは少ない。
チュンソフトのサウンドノベル、『』はもう一度プレイしてみたいと思える数少ないゲームの一つだ。

98年に発売されたゲームで、あの時代の空気を懐かしみたい人にもおすすめ。
実写で作ってしまったが故に制作費が高騰し、商業的には失敗してしまったが、実写で作った事によってこの作品は他とは違う思い入れの深い作品に仕上がっている。

』は渋谷が舞台なんだけど、クリアした後には意味もなく渋谷に行きたくなったもん。
実写じゃなかったらそんな風には思わなかっただだろう。
人間の心理、行動に影響を与えるゲームって、凄いんじゃないか?

俺は隠しシナリオの『花火』を誰にも教わることなく自力で見つけ出したくらいヤリ込んでいるからね。
いや、たまたまコナミコマンドとか試してみたら偶然出てきただけなんだけどね・・・
街の公式ガイド『ZAP'S』も買ったけどあれも良かった。
やっぱり長坂秀佳さんのシナリオが飛び抜けて素晴らしい。
元いじめられっ子でフランス外人部隊に入隊していた男の帰郷を描いた『迷える外人部隊』のお話は感情移入しすぎて涙なくして読めなかったですよ。

『街2』は結局発売されなかったけど、長坂秀佳さんの自伝で『』と言う本が出版されている。
これもちょっと古い本でもう書店には並んで無いし、値段が高いから一回立ち読みしただけなんだけど、シュレディンガーの猫の市川のモデルが長坂秀佳さん自身なだけあって長坂さんの人生はまさに『街』そのもの。感動した!
長坂さんのお父さんが南京帰りの兵隊だったと言うのが、『迷える外人部隊』での隆士とワニ爺の会話に影響してたりするんですねぇ。
『街』の裏話や後日談も書いてあるから街ファンには必読の書ですよ。

長坂秀佳さんは『街』の後はあんまりパッとしない・・・と言うか、企画がボシャったり、ゲームの開発でタダ働きさせられたりして経済的に厳しい状況に追い込まれていたらしい。
これだけ実力のある人でもお金持ちになれないなんて、作家って本当に大変なんスね〜。

by 箱男:2005年08月10日 10:13|目次 新着コメント
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読書に関連するエントリー

コメント(3)

1:ぷーじん:2005年08月11日 18:54

「街」って体験版しかしたこと無い

2:匿名さん:2005年08月16日 03:38

サターンか。懐かしい・・・

3:花見川:2005年08月16日 18:58

「街」は自分がやったゲームの中でも5本の指に入るゲームですよ…。あれは素晴らしい。

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